私は、春じゃがいもに、マチルダという品種を植えています。
キタアカリのようななめらかな舌触りで味が良く、調理しても煮崩れしにくい。
形に凹凸がなくピーラーでむきやすく、芽が出てくるのが極めて遅いので、保存性も高いのです。
ただ、収量がとれない品種らしく、営利栽培の作付は少ないのだとか。
「幻のじゃがいも」などと言われてしまっており、最初、種芋を買おうと探したものの、ネット上ではなかなか見つかりません。
初めは食用のものを購入し、食べて残った、小ぶりのものを植えていました。
1月。昨年収穫し、野菜室の奥に眠っていたマチルダの残骸から、芽が出始めていたので、植えてみることにしました。
大きさはウズラの卵ぐらい、30グラム程度のものです。
こんな小さなものでも、種芋として使えるのか、検証してみようと思います。
途中、風でまわされ全滅したかに見えたが、まさかの完全復活。
2月8日にマルチと不織布べたがけ、穴あきビニールトンネルで栽培開始。
葉の先端が、少し寒さで黒くなっているものの、順調なスタート。
ところが、3月の大風で吹き飛ばされてまさかの全滅・・・。
せっかくマルチを張ったので、何かに使おうと、しばらく放置していました。
すると、4月に入ってまさかの復活!
6月には元通りになり、やや黄色くなりかけたタイミングで収穫しました。
結果。種芋が小さくてもしっかり収穫できました!
結果、大玉のマチルダがゴロゴロと収穫できました!
植える芋のサイズは関係ないということなのでしょうか。
種芋としては、切らずにそのまま植えられるので、腐れの心配も少なそう。
さらに、冷蔵庫の奥で、省スペースで管理できるのも良いです。
同じ畑に3月中旬に植えた列もあったのですが、そちらは小ぶりでした。
栽培期間が1ヶ月長かった分、写真の畑の方が大きかったのかも知れません。
その部分は、来年要検証です。
▼ 上の検証結果を参考に栽培方法を改良しました!
自分で増やした種芋は、家庭菜園でのみ使った方がいろいろ無難。
自分で増やした種芋は、土壌や生育途中のウイルスなどで病気感染している場合があるため、自己責任のもと、自分の畑のみで利用します。
特に、品種登録されているもの(PVP)は、勝手に増やした種芋、種子、苗、その青果を譲ったり、販売したりすると、種苗法に触れてしまうので要注意です。
(マチルダは登録品種になっていないようですが、不安なので自家消費のみに利用しています。)
ただし、家庭菜園による自家消費は対象になっていないので、青果を含めて人には譲らず、自分で食べるようにしましょう。