今回、先に6月収穫で終わらせようと栽培していた「きよはる」キャベツで、
失敗してしまったため、
急きょ追加で「はやどり甘藍」キャベツを栽培することにしました。
7月収穫のキャベツは梅雨時期と高温、虫と病気が重なるつくりにくい作型です。
結論から言うと、一応できたけど、手間がかかるのでオススメできません。
やられっぷりをご参考にしていただければ幸いです。
以下、2021年の栽培記録になります。
4月24日 36穴トレーに種まき
36穴トレーに1穴2粒程度おとして、種まきします。種まき後は水をあげて、
育苗システムで管理します。
キャベツは発芽が早くて、3日程度あれば、芽が動き始めます。
5月4日 育苗のため畑に仮植え付け
種まきから2週間。本葉が2枚みえてきた程度の大きさで、
苗をより大きくするため、畑に仮植え付けしました。
ティースプーンで土ごとすくって、マルチ穴に植えてしまいます。
水やりなどの管理を省力化して、放置してつくるのが目的です。
(参考写真)
植え付け後は、外側は防虫ネット、内側は不織布の二重トンネルにしています。
5月16日 苗の植え付け
本葉が4枚程度になってきたので、掘り上げて畑に植え付けます。
ティースプーンでくりぬいて、土ごと植えます。
前回も同じように、植え付けているので、株元の土がある程度まとまっていて、
くりぬきやすいです。
株間は35㎝、一列で植えました。理由は防虫ネットでトンネルをしやすくするため。
5月連休の植え付けでは、7月収穫が目安になります。
梅雨をくぐり、夏場に収穫する最悪な作型なので、本当はやりたくないところ。
病気はダコニールで予防、虫は防虫ネットで消毒回数を減らしたいところです。
植え付け時、株元にオルトラン粒剤を混和。
(参考写真)
植え付け後は、防虫ネットでトンネルし、根付くまで日除けで不織布をかぶせます。
不織布のみ、苗が根付く目安、1週間後にはずします。
6月5日
防虫ネットのみでほったらかしです。特に虫や病気の被害もなく、順調です。
6月19日 トンネルがパンパンに。少しゆるめて消毒しました。
だいぶ大きくなり、トンネルがパンパンになってきました。
真ん中の支柱をはずして、ネットでかけているだけの状態にゆるめました。
めくってみたら、虫に少しかじられています。
連日雨も多く、なんとなく病気が出そうな天候でもあるので、消毒します。
殺虫剤はアファーム、殺菌剤はダコニール。
6月26日 玉ができはじめ。防虫トンネルをはずしました。
連日雨続きで、久しぶりの晴れ間です。
防虫ネットの中でトグロをまいていたので、トンネルをはずしました。
よく見たら、握りこぶし程度の玉になりはじめていました。
この大きさなら1ヶ月弱で収穫ができそうな感じです。
防虫ネットをはずしたため、先週に引き続き、殺虫剤はトレボンで再度消毒。
7月10日 来週あたり収穫できそう?
また連日雨です。雑草も伸びまくるわ、作業ができないわで、畑はボロボロ。
なんとか来週あたり収穫できそうかな?
収穫直前に虫にかじられることが多いので、アファームで殺虫消毒をしました。
7月17日 なんとか収穫できました!
あまり色がよくないですが、なんとか収穫にこぎつけることができました。
重さは約1.3~1.7キロ程度。これでキャベツ在庫は増強できました!
でも葉肉がうすめで、あまり貯蔵には向かなそうだなあ。
雨が多く、高温多湿の条件だったので、1株は病気で腐ってしまいました。
本当に難しい作型でした・・・。
はやどり甘藍(小林種苗)
耐暑性のあるキャベツで、沖縄でも栽培されている品種とのこと。
7月収穫用につくってみました。
玉も1.7キロ程度と大きいものがとれ、歯切れもよく、とても美味しいです。
ただ、葉肉がうすいので、煮込み系に使うとクタクタになるので不向きな印象。
千切りには最高です!生食から火をサッと通す炒め系が向いている感じです。
長期保存にはやや不向き、1ヶ月程度を目安に早めに食べた方が良さそうです。
▼ 秋収穫の先発、10月収穫用として栽培するのが良さそうです。
栽培データ
種まき:4/24 → 収穫:7/17
株間35㎝ 1列4株→3株
*元肥:豚ぷんを10㎡あたり1.3㎏
*消毒
5/16 オルトラン(株元)
6/19 アファーム乳剤+ダコニール1000
6/26 トレボン乳剤
7/10 アファーム乳剤
栽培を振り返って
元肥がよく効いたのか、葉っぱが大きくなり、通気性が悪くなってしまいました。
更に畑の雑草も伸びて、病気や虫が出やすい環境下での栽培になってしまいました。
マルチなど雑草対策も必要な感じです。
梅雨をくぐるので、雨続きだと消毒も思うようにできず、やられるしかないです。
7月収穫はとにかく手間がかかる!できればやめようと思います。
春まきのキャベツ収穫は、梅雨入り前の6月上旬までに片付けるのがベストですね。