はやどり甘藍は、暑さに強い、夏向けのキャベツ品種です。
暑い時期から栽培のはじまる7月種まき→10月収穫でも栽培してみました。
7月19日 36穴トレーに種まき
36穴トレーに1穴1粒程度おとして、種まきしました。今回6株目標。
種まき後は水をあげて、育苗システムで管理します。
この時期は暑いので、外での育苗管理はほったらかしでは難しいです。
発芽するまで日陰におき、発芽後は白の不織布などで直射日光を遮ります。
また、水を切らさないようにすることも大事です。手間がかかりますね。
その点、育苗システムをつくってからは、
水もすぐ乾かないし、直射日光とも無縁な室内なので超簡単です!
7月30日 畑に植え付け
種まきから2週間。本葉が2枚みえてきた程度の大きさで、植え付けます。
株間は37㎝、列間は45㎝の2列のチドリでの植え付けです。
株元にはオルトラン粒剤を混和します。
今回は雑草対策に、ダイソーで買った黒の不織布をマルチにしてみました。
6~8月いっぱいは雑草対策を徹底しないと、かなり面倒くさいです。
* 写真は他の野菜の引用
植え付け後は、有機液肥で水やりし、写真のように、防虫ネットでトンネルした
上に、両側をあけるように、不織布で日除けをしました。
根付く前に枯れて全滅なんてことがよくあるので、夏場は特に日除けは必須です!
また育苗期間も、夏場は根がある程度張った、2週間目の植え付けが目安です。
1週間だとまだ若すぎて、枯れて失敗する可能性あり。
不織布のみ、苗が根付く目安、1週間後にはずします。
8月28日 順調に生育中
植え付けから約1ヶ月。順調に大きく成長しています。
ここまでは、株元のオルトラン粒剤一回の消毒のみで維持できています。
9月12日 油断していたらやられた・・・。
左がキャベツの列、右がブロッコリーの列です。
はやどり(7/30植え)、輝吉(8/16植え)、彩音(9/4植え)の順で入ってます。
トンネルをめくってみたら、ちょっと様子がおかしい??
6株中2株、虫に芯の部分を食われるという、致命的なダメージを受けました。
芯(成長点)をやられてしまうと、収穫できなくなってしまいます・・・。
脇芽から玉はできるものの、手間をかける程、大きくはなりません。
残念ですがサッサと引っこ抜いて、残りの株がやられないように消毒します。
殺虫剤はトレボン、殺菌剤はダコニールで消毒しました。
9月20日 結球はじまる。防虫ネットトンネルを緩める。
中心の玉が見え始めました。ここから収穫まで約1ヶ月です。
引き続き防虫ネットでトンネルしていますが、生育の妨げにならないように、
軽くかぶせる程度に緩めました。
10月2日 防虫ネットトンネル撤去。予防で消毒。
だいぶ大きくなってきたので、防虫ネットトンネルを撤去しました。
そして予防で、殺虫剤のアファームで消毒をしておきます。
過去にこのタイミングで、虫に玉をかじられるという失敗を何度かしているので。
10月23日 来週あたり収穫できそう?
だいぶ大きくなってきました。来週あたり収穫できそうな感じです。
10月31日 収穫
収穫してみます。
先週からもう少し大きくなるかと思いましたが、意外と大きくならず。
10月入ってからの冷え込みで、動きが鈍くなった印象を受けました。
見た目の割には1.5㎏程度と、重さのあるキャベツが収穫できました。
はやどり甘藍(小林種苗)
耐暑性のあるキャベツで、7月収穫に引き続き10月収穫用で栽培してみました。
秋収穫キャベツの先発に向いた品種です。
歯切れがよく、美味しいキャベツです。
葉肉がややうすいので、生食から火をサッと通す炒め系が向いていますが、
これからの時期は、トマト鍋やカレー鍋といった洋風鍋でもたっぷり使えます!
長期保存にはやや不向き、1ヶ月程度を目安に早めに食べた方が良さそうです。
▼ 虫や病気で難しめの7月収穫の栽培もやってみました。
栽培データ
種まき:7/19 → 収穫:10/31
株間37㎝ 1列6株→4株
*元肥:豚ぷんを10㎡あたり1.3㎏
*消毒
7/30 オルトラン粒剤(株元)
9/12 トレボン乳剤+ダコニール1000
10/2 アファーム乳剤
栽培を振り返って
途中、芯を虫に食べられてしまい、株数を減らしてしまいました・・・。
夏のキャベツ栽培は、やっぱり確実に虫害をおさえることが大事ですね。
生育初期の防虫ネットトンネルの栽培は有効なので、引き続き行う一方、
植え付け1ヶ月後から、2週間に一度ペースを基本に予防消毒をルーティン化
してみようと思います。