秋冬はホウレンソウの季節です。
関東では、葉物といえば小松菜がよく食べられるのですが、大きくすると筋張って
かたくなってしまうのがネックです。
一方ホウレンソウは、大きくしても筋張らず、美味しく食べられるのがポイント。
畑に長くおいておけるので、週一回の家庭菜園にも相性の良い野菜です。
冬は、味の良い東洋種の血筋をひいた「冬ごのみ」という品種をつくっています。
以下、2021年の記録です。
10月10日 36穴トレーに種まき
36穴トレーに1穴4粒程度おとして、種まきしました。
種まき後は水をあげて、育苗システムで管理します。
10月22日 畑に植え付け
種まきから約2週間。本葉が展開しはじめた位の大きさです。
ティースプーンを使って、土ごとすくって植えます。
こんな感じで、15㎝間隔のマルチ穴に、トレーのひと穴分ずつ植えました。
トンネル方法も、夏パターンから春秋パターンに変更。
寒くなってきているので、内側に不織布、外側に防虫ネットでトンネルしました。
両脇は開けずに閉じています。
10月31日 無事根付きました
植え付けから約1週間。無事根付いいたようです。
11月13日 予防で消毒する
現在、冬ごのみが植わっている畝はこんな感じ。
手前にコカブ、真ん中にかつお菜、奥がホウレンソウの冬ごのみです。
もう11月なので、外の虫の動きは鈍いのですが、トンネルの中はあたたかいので、
油断しているとやられがち・・・。
予防で殺虫剤のアファームを散布しました。
ホウレンソウでは、現在、ヨトウムシの他、ダニにも登録がとれています。
コカブ、ホウレンソウ、そしてかつお菜(非結球アブラナ)の3つの野菜に、
使えるのでまとめて消毒です!アファームは登録野菜が多いので本当に便利。
12月5日 順調に生育中 来週あたりから収穫か?
外はだいぶ寒くなり、霜も降りはじめたようです。
不織布でトンネルをかけっぱなしのおかげで、特に傷みなどはありません。
順調に大きくなってきました。虫害もなく、きれいな仕上がりです。
収穫にはちょっと早いかな?もう一週間待つことにします。
12月11日 生育のよいトンネルの真ん中の列から収穫開始
特に難なくうまく収穫になりました!
虫害対策で消毒を一回予防でおこなったのも良かったかも知れません。
春秋の栽培と違って、冬は生育がゆっくりなので、収穫も少しずつできます。
今回、トンネルの真ん中の列が特に大きくなっていたので、先に収穫しました。
4穴分でこの収穫量!400G程度あって、たっぷり収穫できました。
▶ 冬ごのみ(タキイ種苗)
ベト病という病気に強い上、良食味の東洋種の血が入っている品種です。
日本法蓮草という、美味しい昔ながらの品種があるのですが、
これを現代版にしたような感じで、つくりやすくボリュームがあります。
昨年からつくっており、やわらかくて美味しいので冬の定番になっています。
栽培データ
種まき:10/10 → 収穫:12/11~
株間15㎝✕列間15㎝ 1穴4株程度20穴
*栽培期間中は、内側不織布+外側防虫ネットで管理。
*元肥 醗酵豚ぷんを5㎡あたり2㎏入れて混和
*消毒
11/13 アファーム乳剤
栽培を振り返って
ホウレンソウはこの10月まき→年内収穫が一番きれいに収穫できる印象です。
栽培期間中は、不織布と防虫トンネルでの管理、1回防虫の消毒を加えたのも
良かったかと思います。
昨年は10月4日に種まきし、防虫ネットトンネルのみで栽培したところ、
1月入ってからの収穫になり、今回より約1ヶ月遅れました。
この2つのデータから、10月上旬種まきで、不織布トンネルをすれば12月収穫、
しなければ1月収穫という具合に、収穫時期が調整できそうです。