今回は、いよいよ部屋の中でトマトができるのか?テストしてみたいと思います。
- きっかけは、苗づくりのために部屋につくった自作の育苗システム。
- 矮性のミニトマトを選び、土栽培で液肥とLEDライトで栽培
- 種まきから収穫までの様子はこんな感じ。
- LEDライトのみでもミニトマトはつくれるが、収穫量や大きさには限界あり?
きっかけは、苗づくりのために部屋につくった自作の育苗システム。
家庭菜園で栽培する野菜の苗をつくるために、簡単な育苗システムを自作しました。
ニトリの三段シェフルをベースに、コトブキの観賞魚用LEDライトを組み合わせたシンプルなつくりのものです。
▼ 自作した育苗システム(市販品を組み合わせるだけで超簡単!)
意外と光の強さも確保できていた上、
≫ お部屋で家庭菜園① 自作した育苗システムの光の強さを調査
リーフレタスや簡単な葉物野菜もつくることができたので、
今回は、トマト栽培に挑戦してみようと思います!
矮性のミニトマトを選び、土栽培で液肥とLEDライトで栽培
栽培する品種
部屋の中で栽培するので、背丈がのびない、矮性ミニトマト品種を選びます。
「アイコ」など従来のミニトマトでは、摘芯しても高さが2m近くになる上、LEDライトの光を効率よくあてられなくなる可能性が考えられます。
矮性ミニトマトでは、サカタのタネの「レジナ」が有名ですが、今回は、大和農園の「ホームルビー」 を使用します。
トマトの皮の口あたりや味の濃さから、こちらの品種がお気に入りです。
栽培環境
部屋の中で 自作の育苗システム を使って栽培。
窓はカーテンで遮光、光はLEDライトのみ。
使用しているLEDライトは「コトブキ工芸 フラットLED HL3042」です。
栽培方法
表面がやや乾いてきたら水を与える。水やりの頻度は2~3日に一度ペース。
住友化学マイローズばらの液体肥料 を希釈400倍で週1回
ハイポネックスリキダス を希釈100倍で2週間1回、それぞれ与える。
種まきから収穫までの様子はこんな感じ。
1月8日 床暖房で発芽させた後、育苗システムで管理。双葉が展開。
12月19日に種まきし、床暖房をつかって発芽させたあと、12月28日に育苗システムに移しました。しっかりと双葉が展開してきています。
2月6日 9㎝ポット苗に植え替え
ある程度大きくなってきたので、9㎝ポットに植え替えました。
2月28日 順調に生育中
徒長することもなく順調に育っています。
3月19日 花芽が見え始めてきた。
苗が大きくなってきたので、3鉢→2鉢に減らし、少しでも光が当たるようにします。
花芽がつきました!これを大事にしてみます。
4月26日 意外と実がつかない・・・LEDライトを2本に変更
花が咲いてから、手で茎をゆらして受粉を促しているのですが、その後は落花してしまい、なかなか実がつきません。調べてみるといろいろありますが、やはり光の不足が一因にあるようです。
やっぱり、LEDライト1本では無理と言うことか・・・。
株は大きくなっているので、鉢をさらに大きくして1株管理にし、LEDライトも1本→2本に増やしました。
5月7日 株の生育も良くなり、ようやく実が1個ついた!
LEDライトを2本にしてから約1週間ですが、花付きがかなりよくなりました。
ついに1個つきました!
6月8日 鉢のサイズを更に大きくしたら、トマトが鈴なりに!
鉢のサイズを100円ショップで売っていた、平らな鉢に変更し、乾燥防止に土の表面にココピートをしきつめました。
やはり光不足が原因だったのでしょうか。LED2本にしてから調子が良く、実も鈴なりになりはじめました。
6月22日 ようやく収穫になったが、もう管理が限界サイズか?
かなり樹があばれてきました。棚の高さは48㎝なのですが、もう超えています。
苗が大きくなってくると、水やりもⅠ~2日に一度必要になってくる印象。
実も赤くなり、収穫になりました!
でも、青→赤まで約2週間かかりました。畑より倍はかかっている印象です。
収穫サイズはティースプーンより小さめサイズですが、とりあえず4個収穫。
食べてみると、小さいこともあって、ややねっとり濃いめの味わい。
ちなみに、最初つくった苗を畑に植えたホームルビーはこんな感じです。
1株でこの大きさ!常に数十個は実がついている状態になっています。
やっぱり、外での栽培には全然勝てないですね・・・。
畑に植えたホームルビーの実と大きさを比較してみます。
やっぱりLED栽培の方が、一回り小さい・・・。
収穫量も大きさも、もちろん畑栽培の方がのびのび育っていて良いのですが、今回、観賞魚用のLEDライトだけでも、2本使えば十分栽培できることもわかりました。
今回はトマトの樹も、育苗システムの棚より大きのくなってしまったので、検証は終わりにしたいと思います。
LEDライトのみでもミニトマトはつくれるが、収穫量や大きさには限界あり?
観賞魚用LEDライトのみでも、ホームルビーのような矮性タイプでかつミニトマトであれば、室内でも栽培できることがわかりました。
ただ、LEDライトが2本必要なのと、トマトが青→赤く熟すまで2週間かかる点、収穫量や粒の大きさを考えると、栽培に限界がある印象です。
実用性を考えると、栽培期間やコストがかかりすぎるという結論でボツ。
室内栽培をより改善するのであれば、日当たりが悪くても窓際において自然光を確保した上、LEDライトを補完的にあてて栽培をしていけば、もう少しよく育つのかも知れません。
また、矮性のトマトでも栽培するスペースの高さは、1m程度はあった方が良さそう。
気が向いたらまた挑戦してみようと思います。
結局、室内でLEDライト栽培の野菜づくりに取り組むのであれば、リーフレタスやベビーリーフなど、サラダで利用できる葉物野菜を栽培した方が、断然パフォーマンスが良いという結論になりました。
▼ リーフレタスはしっかりと育ちます!